扉も背板もありませんが、オーダーを受けて
食器棚として作りました。
奥行き30cm、棚板の数を多めにしたので
本棚にも飾り棚にもいろいろと使えそうです。
松本寛治さんの丸テーブルです。
漆塗りたて、クリの木目が際立ってトロトロのいい感じです。
直径140cmあると8人くらいで会食をしても余裕です。
この梅雨の頃、漆には湿気があつてベストシーズンなのですが、
塗りたて2週間くらいは汗ばんだ腕が触れるとかぶれますから、
このテーブルでお茶を楽しむのは少しお預けです。
窓際の籐の編み上げカウチは昭和51年に
横浜カザマで最初に仕入れた紅籐の椅子です。
手前の丸座卓は、まだ籐家具は夏の家具といわれていた頃、
55年ほど前に8畳の和室の座卓として先代が購入したテーブルです。
その頃は梅雨明けに簾戸を障子と入れ替えて、
籐むしろを敷いて少し部屋の中が暗くなって
風が通って夏が来た!と思ったものでしたが、
今は普通にアルミサッシの窓の前で暮らしてます。
そういえばいつ頃からでしょうか、
籐筵をお求めになるお客様も少なくなりました。
それだけ空調機器が普及したのでしょうね。
でもこの上でゴロンとすると、
フローリングの上とはまた違って気持ちのよいものです。
今年の酷暑、頑張って乗り切りましょう。