座面の部分を菅笠の材料のスゲで編んだ、
プロヴィンシャルの食卓椅子が二脚入荷しました。
良い材料が手に入りにくくなったのと編手の職人さんが高齢になったとのことで
なかなか作ってもらえなくなった椅子です。
手で編んだというのは、それだけ人の手を経ているということなのですが、
それでこんなにも魅力的なのでしょうか。
家具作家が作ったテーブルにもガラスのテーブルにも、
ぴったりと寄り添ってくれます。
このプロヴィンシャルシリーズに最初からある椅子ですから、原点ともいえます。
背板の形も少しずつ変えてありますし、
座を編むことによって軽く強靱にもなっています。
手を掛けた商品がだんだん少なくなっていくのは、残念無念。
時の流れというだけではすまされない日本人の心の問題でしょうか。